「手負いのライオン、囚われのバンビ」あらすじ・感想

■書籍情報

著者
書名手負いのライオン、囚われのバンビ
レーベルCharles Comics
出版社メディアソフト
出版年月日2021/11/15

■あらすじ

特待生として高校に入学した更科花鹿(さらしなかじか)は、

スポーツ万能、容姿端麗で人望も厚い葛城玲央(かつらぎれお)と出会う。

皆の注目を集める葛城と地味でガリ勉の更科は、

まるで「スクールカースト」の頂点と底辺。

住む世界が違うと知りながら

葛城に惹かれてしまった更科は、

ある日学校での自慰を

葛城に見つかり、脅されるようになる。

しかし、葛城が事故に遭って

事態は急展開ーー

「何言ってんだよ、

 俺たち付き合ってんだろ?」

■カップリング

記憶を失くしたスクールカーストの頂点 × 孤独な底辺

単行本帯より

攻:葛城 玲央

受:更科 花鹿

■感想

ランクA
シンプルに良かったです!

スクールカースト上位×底辺という身分差、
攻の記憶喪失、それにより構築された偽りの恋人関係、
嘘でも恋人になれたことの嬉しさと、
攻が記憶を取り戻すことで終わってしまう恐怖の間で揺れる受の気持ち…
好きな設定だったのもあって、花鹿くんの気持ちとシンクロして
切なくなったり嬉しくなったり、感情が忙しくも読後充実した気持ちになりました。

記憶を失くす前の玲央、花鹿に対しては完全にいじめっ子モードで
意地悪な男として描かれているからこそ、
記憶喪失後の溺愛モードが際立つんですよね…!!
病室で花鹿と対面した際に見せた嬉しそうな笑顔に始まり
生徒会室での初めてのキス、からのスーツ姿での告白、
そして、初デート終わりのサプライズプレゼント…
もーーーー玲央ーーーー!!!!最高かよ…!!!
でも、そんな甘い甘い経験を重ねるほどに、
玲央の記憶が戻ってしまったら…と切なくなる花鹿。
分かる、分かるよ花鹿…嬉しいからこそ、終わりが怖い。
記憶喪失ものあるあるだけれど、良いものは良い…好きだ。
あと、記憶が戻った後も結局…というところまで含めてお約束。
でもそういうところが大好きなんだ…

読み終わってから表紙を改めてみてみると、
時系列的には記憶が戻った後なのかな?と思えますね。
意地悪そうな玲央と、困ったような表情の花鹿なので
記憶喪失前のように見えますが、そうじゃないことが指輪で分かります。
生物室でイチャイチャしてたところをモブ生徒に見られた、とか…?

芥さん、ぜったいに知ってる人…!と思っていたら
「”ご休憩”しませんか?お隣さん」の作者様だったんですね…!!
どおりで…あちらも真面目受でしたね。
ご休憩~もめちゃくちゃ好きなお話!!おすすめです。
 

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