「例えば雪が融け合うように」あらすじ・感想

■書籍情報

著者カサイウカ
書名例えば雪が融け合うように
レーベルenigma comics
出版社オークラ出版
出版年月日2021/09/10

■あらすじ

「……お帰り、久我」

帰ってこなくても仕方ない。

諦めにも似た覚悟で待ち続ける充のもとに、

久我は約束通り帰ってきた。

事件の後始末を終え、

改めてストリップ劇場・黄金座の

従業員となった久我。

そんな矢先、久々に黄金座を

訪れたオーナーから、閉館することが告げられた!

さらに、充には清算すべき過去と向き合う時が迫っていて!?

どん底バツイチ純情45歳×元美少年45歳。

ふたりの関係は初恋の先へーー

裏表紙より

■カップリング

どん底バツイチ純情45歳 × 元美少年45歳

単行本帯より

攻:久我 

受:来島 充

■感想

ランクB
あれ…?これってもしかして…?と思ったら、
こちら、「例えば雨が降ったなら」の続編でございました。
めでたーい!
カサイウカさんにとって、初の続編BLになるようです。

前作の記憶がほとんどないので、探して読んでからにすれば良かった…
なぜかというと、なんで久我さんって東京に帰ったんだっけ…?
という肝心なところが分からないから…
彼もまた何かを清算しに東京に戻ったんだと思うんですよね。
とはいえ、彼がまた黄金座に戻ってくるところからお話は始まります。

てか久我さん…良い男すぎるでしょ…!!
作中で彼自身は「器が小さい」と自己評価していますが、とんでもない。
それを認められるだけの器はあるんだと思ってます。
そして、一度は手を振り払ってしまった充の手をもう二度と離さない、
と言わんばかりの決意が静かに漲っていて、
ふとした言葉や態度にも宿っているところが印象的でした。
これから先の歩んでいく未来に、充がいることを当たり前に描いているあたり、
本当に充を愛しているんだな、と。

最終話では、少し先の未来の二人も見ることが出来ます。
どこか不安定だった充も、作中で過去の清算を行えたことで、
幸せを確かに享受して、穏やかな表情を浮かべるまでになっています。

どうかどうかお幸せに。
 

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