「賭けセクGP」あらすじ・感想

■書籍情報

著者藤峰式
書名賭けセクGP
レーベルB.Pilz
出版社ブライト出版
出版年月日2021/08/31

■あらすじ

「お前に、こいつの価値が分かるわけないだろ」

その日限りの出会い目的でBARを訪れた佐久間(さくま)

そこで学生時代の因縁相手・皆瀬(みなせ)と再会を果たす

一方的な恨みを持つ佐久間は、

見知らぬ人のフリをし一泡吹かせようとラブホに誘った

昔からなんでもこなしてしまう水瀬に情けなく

「挿れさせてください!」と言わせたいのに

お互いに主導権を握らせたくない!!

そんな皆瀬からセックスで賭けを持ち掛けられて…!?

裏表紙より

■カップリング

溺愛巨根陽キャ社長 × 劣等感拗らせ陰キャ秘書

単行本帯より

攻:皆瀬 玲二

受:佐久間 柊

■感想

ランクA
藤峰式さんの作品、ほんとに好き。
えっちなのはもちろんなんですけど、
今作はギャグを犠牲にしてでも受を幸せにしてやるぞ…!という
気概が感じられて、大変良かったです。

本作、帯がギャグっぽく書かれているので、
そこに釣られて買ってしまうと大変です。
泣かされます…!!
悪い意味ではなく、もちろんカタルシスの涙です。

もちろん、あらすじでも取り上げている通り
最初の展開は意訳すればセックスバトルです。
でもそれは導入でしかなくって、その先に…というところが
藤峰式さんの素晴らしいところだと思いました。

それは、佐久間の「勝てない」という部分です。
佐久間は過去、常に「二番」であったことが作中で印象付けられます。
学生時代はどんなに努力しても皆瀬に上を行かれて二番。
やさぐれる前の社会人時代は、本気で好きになった人の一番になれなかった。
そのことが佐久間自身を縛る呪いになっているんですけれど、
この呪縛を、皆瀬が解くというのがまたドラマチックでありロマンチックでした。

皆瀬がまたハイスぺスパダリなんですよね…
佐久間の王子様ですよ…ほんとに。
作中でも言っていますが、絶対佐久間を幸せにしてあげてくれ!!!
 

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