「鮫族への捧げ物」あらすじ・感想

■書籍情報

著者さとみち
書名鮫族への捧げ物
レーベルmoment
出版社竹書房
出版年月日2021/12/14

■あらすじ

「この男の妻として覚悟を

 決めろ、俺ーーー…」

タンガタ族の族長の息子・アヴェルは、

同じ島の反対側に住むミヤル族へ不満を募らせていた。

”タンガタからミヤルへ、新成人を毎年1名献上する”

鮫の血を引くと言われる強靭なミヤル族との争いを避けるために、

かつて先祖達が定めたこの忌まわしい掟のせいだ。

ある日、アヴェルは獣に襲われたところをミヤル族のトゥキリに助けてもらう。

意外にも気さくで優しいトゥキリに警戒心を和らげるアヴェルだったが、

アヴェルの出血に気づいた瞬間、トゥキリの様子が急変!

突如人間離れした姿に変わり、なんと発情し始めてしまう。

そんなトゥキリに慌てるアヴェル。

そう、タンガタ族は「最初の性交で性別が決まる」という

特殊なカラダを持つ部族。初めてのセックスをメスとして行うと、

メスのカラダになってしまう…!

「だめだっ…オレは次期族長なんだっ…!」

抵抗しつつ、アヴェルもまた快楽の渦に飲み込まれーー?

裏表紙より

■カップリング

鮫の血を引くミヤル族 × 特殊なカラダを持つタンガタ族

単行本帯より

攻:トゥキリ

受:アヴェル

■感想

ランクB
「いやらしいマネキン」(※18禁)でおなじみ、さとみちさんの新作です!
表紙が美しく、帯の「鮫×人間BL」に惹かれて購入しました。
鮫ってことは…ねぇ…二本、あるの?雄の刀が…?
てワクワクが止まらず、購入!!!
そのワクワク、間違っていませんよ。
ございます。
相手は一人なのに、二輪挿し。すごい!!!

まずタンガタ族の設定が素晴らしいですよね。
ヒラムシの生態「ペニスフェンシング」を
人型のキャラにあてはめました!というものです。
イイじゃない…最初のセックスでメスにさせられた方が
メスとして進化する…ドキドキ。
しかも女体化するわけではなくて、見た目はあくまで男性のまま。
い、良いじゃない…!!!!!!
さとみちさんが描かれる受ですので、アヴェルはもちろんワガママボティ。
下手したらトゥキリよりも体格いいんじゃ…?という。
そして族長の息子という矜持があるために「メス」になるわけにはいかないのに、
身体がトゥキリを求めてメスになっちゃう…なんて。良すぎる。
メスであることをちゃんと受け入れた後も、
トゥキリを求める姿がエッチです。いい。

攻のトゥキリは鮫族の血を引いた魚人です。
鮫ってことは…わかってる。皆まで言わないで。
ありますよ。二本。(しつこい)
鮫だから暴虐な性質かと思いきや、
その実はちゃめちゃ紳士、一途で誠実ま男子です。
鮫っていうか、性質的にはワンコ。
もう良い男に決まってます。
表紙のトゥキリ見てみて。
獲物を狙う目、にも見えるけれど、
素晴らしい旦那ぶりを見せつけてくれる本編を
読み終わってからもう一度見てみると
慈愛に満ちた目だ!!!と思えます。
良い旦那、そして良い父になってくれ~
 

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