■書籍情報
著者 | 墨矢ケイ |
書名 | 花ときどきくま |
レーベル | equal collection |
出版社 | 笠倉出版社 |
出版年月日 | 2021/06/01 |
■あらすじ
澄人(すみと)は顔も知らない女の子に
淡い恋心を抱いている。
やりとりは喫茶店の交流ノートの中だけ。
花が好きな”彼女”への妄想を募らせたある日、
ようやく会うチャンスが巡ってきた…
が、待っていたのは身の丈190を超す
男子高校生・小隈(こぐま)だった!
これまでのやりとりを全部なかったことにしたい澄人とは逆に、小隈はノートで交わした約束通り、
デートしたいと言い出して…
裏表紙より
■カップリング
コワモテクマ系男子 × ヤンチャ系小動物男子
単行本帯より
攻:花を愛する強面(だけど優しくて誠実な)高校生・小隈聖
受:ヤンチャ今風高校生・大井澄人
■感想
ランク | S |
言わせてください。今週の最高峰作品だと思っています。
設定・攻のビジュアル・お話の展開・恋愛初心者である二人のやりとり…
どれをとっても、僕の好みを網羅してくれた大大大好き作品です…!!!
勘違いから始まる関係というものが僕は大好きで、
今作は、喫茶店(受の親戚が経営している)の交流ノートという
顔が見えず、書き文字だけで相手がどんな子なんだろ…と
妄想するしかない古風なツールを採用したのがとっても良かったです。
妄想と実物の見た目のギャップに拒否反応を示すものの、
押し切られて実際に二人で会ってみると…あら、あら?あらら…!?
て、めちゃくちゃよくないですか?良いです。
攻がまた良い男なんですよね…
表紙はあんまりコワモテ感ない無骨な子かも…?という印象ですが、
本文内は良い感じに強面くんです。
でも、この強面がさ…受の行動ひとつで赤面したり、頬を緩めたり、
男の色気を突然出したりと、表情を変える様がまた良いですよ…
体格が良いところを差して「クマ系」と表現しているとおり、
身体が大きく、みてこの表紙、受の身体がすっぽり収まっちゃってる…
受はイマドキっぽい子なんですけど、
(恋愛的な意味で)遊び慣れている訳ではなくて、
むしろ恋愛初心者なんですよね。
交流ノートで妄想しちゃうくらいなのでさもありなんですが…
攻をはじめは拒絶して、でも押し切られて二人で会ってみたら楽しくて、
今までにいないタイプの友達…かと思ったら…?
どんどん攻にはまっちゃって…?
ってね…いや、見た目を裏切る純粋な感じがたまらなく可愛い。
こんな二人の恋愛模様、そりゃあモダモダしちゃいますよ…
だーれもいないバスの中で読んでいたのですが、
もう誇張なしでニヤニヤしちゃって…マスクしててよかった。
いやもうごちそうさまです。めちゃくちゃ美味しくいただきました。
自分的に、文句なしのSランク。一生大切にします!!
墨矢さんの作品はいくつか所持していますが、今作が一番好き。
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