「ハルドナリ」あらすじ・感想

■書籍情報

著者noji
書名ハルドナリ
レーベルmarginal &h comics
出版社双葉社
出版年月日2021/06/10
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ハルドナリ (マージナル&hコミックス) [ noji ]
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■あらすじ

大学生の佐々山颯太は

正論をキツい口調で言ってしまうため、

ついついトラブルを起こしてしまうそんな役回り。

帰省を終え下宿先に戻った颯太は、お世話になっている

大家のなつさんにお土産を渡しに行くが、

出てきたのは孫であり大家代理と語る道春之輔だった。

道のあまりの生活力のなさから

家政夫を引き受けることとなった颯太。

最初は道のことを「変な人」と思う颯太だったが、

正論もまっすぐに受け止めてくれる道のことが

どんどん気になり始めーー。

裏表紙より

■カップリング

正論ばかりの大学生 × 生活力ゼロの大家代理

裏表紙より

攻:佐々山 颯太

受:道 春之輔

■感想

ランクA
め〇ん一刻…!!!!
ではないのですが、大家さんと店子という設定は好きです!

キツい物言いで正論をぶちまけるために、大学でも疎まれ気味な男子が、
色気のあるえっちな(でも掃除できない汚部屋の住人)お兄さんに…♡
という展開があるにはあるし、それも醍醐味の一つなのですが、
ある意味で似たもの同士の二人の、出会いとすれ違いとそれからを
楽しんでほしいなぁと思います。

お互いに、言葉で損をする二人なんですよね。
攻の大学生は、あらすじにもあるとおり、正論を口にしているんだけれども
言い方に棘があるから空気を悪くしがちな子。
受の大家代理は、人と話していると緊張して、間を持たせようとして
いらないことまで口走ってしまうような人。
攻にとっての受は、キツい言葉を受け止めてくれた人であり、
受にとっての攻は、緊張せずに話せる人。
お互いを補い合うように存在している、奇跡のようなめぐり合わせ。
そんな二人のお話です。

攻が受を「そういう意味で」意識するようになったあの夢、
ちょっと唐突じゃない!?と思ったけれど、あれって何起因だったんだろう…?
パンツ…?パンツの話をして照れる受の顔を見たから…?

しかしですよ、その後の話に出てきた停電のシーンはもうロマンでした…!!!
大雨、停電、湯上りの受、触れてくる受の手…
ああいうシチュエーション大好き。
そこからすれ違いが起きてしまうのも切ないんですけど、
業務ノート上の受の告白→ラストまでが本当に見事でした。

まるでドラマを見ているよう…
そう、ドラマチック、というにふさわしい一冊でした。
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