「ここはYESと言ってくれ」あらすじ・感想

■書籍情報

著者吉井ハルアキ
書名ここはYESと言ってくれ
レーベルGUSH COMICS
出版社海王社
出版年月日2021/05/20

■あらすじ

仕事はできるが微妙にデリカシーがないバツイチノンケリーマンの元川(もとかわ)は、

部下の奥村(おくむら)が気になっている。

普段は口が悪くてツンケンしているけど、

真面目な勤務態度は評価できるし、何より笑うと可愛いのだ。

一方、社内でゲイバレして孤立していた奥村は、

真実を知っても全く態度が変わらず、

しかも大口契約の担当に自分を指名してくれた

元川に心動かされていく。

なにげないスキンシップにも真っ赤になる奥村だが、

そんな奥村に元川はついにキスしそうになってしまって…!!?

裏表紙より

■カップリング

攻:受の顔が可愛いと感じている、デリカシーにかけるバツイチ上司・元川 宗幸

受:転職してきた理由から職場で孤立している部下・奥村 汀

■感想

ランクA
おじさん受も大好きだけど、おじさん攻もやっぱり良い…!!!!

現実世界のおじさんは価値観(特にハラスメント系)のアップデートが
なかなか出来なくて煙たがられがちだけど、
今作では逆にそこが良い味を出しています!

ことあるごとに、なんの衒いもなく受(の顔)が「かわいい」と言えるのは、
ハラスメントの意識が低いおじさんそのものなんですけど、
逆のとらえ方をしたら、それって正直な感想ということなんですよね。
(会社でそういうこと口にするな、というところなんですけど…)
はじめから受のことを「かわいい」と思っていて、
彼のかわいい顔をもっと見たい、と思えるって、それもうあなた…
無意識化で好きだってことじゃん…

また、受には転職して攻と同じ職場にやってきている、という設定があり、
その転職理由ゆえに意地になったり、苦しんだりしています。
攻は、「他人の目は気にしない」「好きなものは好きと言う」人であり、
「年齢を良い意味で重ねているが故の余裕」を持ち合わせているので、
受を包み込んで愛することができるという点でも二人はお似合いな気がしています。

そんなこんなで、受は過去の事件から最終話直前までツンケンしてるんですが、
それゆえに最終話のデレはものすごいパワーがあります。
も、もっと早くこのデレを摂取したかった~!!!
そんで最終話はエピローグ的にラブラブしてるとこが見たかった~!!!
(指輪のエピソードがぜひ読みたい…!)

くっつくところまでを見守るのも勿論好きだけれど、
くっついた後のイチャイチャぶりをみて幸せな気分になるのも好き…
 

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